うつ病について


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1:これがうつのサイン 
2:良い医者、悪い医者の見分け方
3:こんなに種類がある『抑うつ症候群』カタログ
4:こころの病気に用いる薬とは?
5:こんなタイプの人がうつ病になりやすい
6:精神科初診時に医師に伝えることは?


これがうつのサイン

職場

●集中力がなくなり、なんとなく仕事の能率が悪くなったという印象を受ける。
●胸、胃痛、下痢がいつまでたっても治らず、絶えず身体の不調を訴えている。
●自己の判断ができなくなる上、自分を過小評価し、自信がなくなる。
●今までなかったのに、仕事中、机の上で居眠りをするようになる。
●ミスがなかったか、何回か確認する作業を繰り返し、いつまで経っても仕事が終わらない。
●新しいプロジェクトなど、新しいことに加わることには消極的になる。
●営業マンなどは、人に会って話すようなことが極度に怖くなる。
●同僚からのアフター5の誘いを受けても色々と理由をつけて断るようになる。
●立ち居振る舞いにエネルギーが感じられなくなり、生気に乏しい印象を与える。
●本来、喜ぶべきことなのに浮かぬ顔で聞いてしまい、周囲から不審がられる。
●自分で仕事にしがみつく度合いが薄くなり、投げやりな態度になる。
●愚痴を言わなくなり、何となくニコニコしている。(自己防衛の反映)

家庭

元気がなく、表情にどことなくやつれたような感じがする。
●朝早く目覚めたり、寝苦しくなるなど、睡眠障害が起こる。
●一見風邪の症状のようにみえる微熱や寒気、むかつきの症状が起きる。
●食欲の低下、以前は好物だったのに味気なく感じ、喉を通らない。
●目に表情がなくなり、口がいつも渇いたような感覚がある。
●新聞、歯磨きなど、朝起きて会社に行くまでのリズムがなくなる。
●テレビのニュースを見ない。世間の動向、外界への関心がなくなる。
●趣味の好きなことをしなくなる。休日もゴロゴロしてやる気がない。
●性欲などの生命的な欲求の低下、エネルギーが枯渇してしまったような態度になる。
●残業などせずに、とにかくまっすぐに一刻も早く家に帰ってくるようになる。
●仕事人間だったのが、今までにない気弱で優しい面が出て、愚痴をこぼすようになる。
●「俺と一緒にいて楽しいか」など急に真面目で真剣な話をしだす。


良い医者、悪い医者の見分け方

悪い医者

様子をみましょうとすぐに言う。
●患者の話をよく聞かない。
●自分の状態を尋ねても返答が曖昧。
●初診から診察時間が短い。
●投薬時、とりあえず飲んでと言う。

良い医者

●うつ状態を的確に示してくれる。
●患者の悩みを整理してくれる。
●病状の先の見通しを示してくれる。
●良きナビゲーターになってくれる。
●薬を出す時、自信を持って出す。
●同じ医師が継続的に診てくれる。
●「必ず治る」と絶えず励ましてくれる。
●薬の副作用や、服用時の注意点についても十分に説明してくれる。
●日常生活で気をつけるべきことなどを、具体的に指導してくれる。
●再発予防法についてもていねいに教えてくれる。


こんなに種類がある『抑うつ症候群』カタログ

<軽症の抑うつ症状>

朝刊シンドローム…うつ病の一番初期には、気分の日内変動がある。それを判断する目安として、平均的なサラリーマンの習慣である朝刊を読む行為にスポットを当てた考え方。数日に渡って朝刊を読みたくない、または面白くない状態が続けばうつ病になりかけていることを示す。

微笑みうつ病…意欲が落ちたり、不眠や生体リズムの不調が起きているのに、人前に出ると微笑む理由もないのに取り繕ってニコニコしてしまう。抑うつ気分が表に出ない仮面うつ病の一種。

神経症性うつ病…普通の大うつ病は数ヶ月から半年程度で治るが、これは長く続くのが多く、かつては抑うつ神経症といわれていた。現在、国際分類では「気分変調症」と呼び、症状が2年以上続く。気分変調が続いた後に大うつ病が重なることがあり、これを二重うつ病という。

<環境の変化が要因で起きる抑うつ症状>

昇進うつ病…会社で昇進したことをきっかけにうつ病になること。一見、おめでたいことのように思えるが、慣れ親しんだこの仕事、地位、肩書きなど状況の変化が発症の引き金になる。転職、配置換え、退職などによっても起きる。女性より男性に多い。

引っ越しうつ病…新居に引っ越してしばらくは喜んでいるが、数ヶ月後に抑うつ状態に落ち込む。昇進うつ病と同じように状況の変化によって発症するケース。住み慣れた場所を離れること、知人などの人間関係を失う喪失体験の一種といえる。女性、専業主婦に多い。

産後うつ病…産後三〜四日後に一過性の憂うつ気分になるのがマタニティ・ブルー。誰でもなる可能性があり、一週間くらいで自然に治る。産後うつ病はマタニティ・ブルーより重傷で治療を要するもの。産後二〜三週間たってから発症することが多い。ホルモンのバランスが崩れ治りにくい。

季節性うつ病…一年のうち決まった時期、秋から冬にかけて抑うつ気分、睡眠過多などが起き、春になると軽快する。特に冬の日照時間が足りない地域、北欧などに多い。高照度光療法で、朝方に強い光を当てると症状がよくなる。

<年齢、状況に応じて起きる抑うつ症状>

思春期うつ病…小児期や学童期には抑うつ状態よりも夜尿症、チックなどの身体症状が出やすい。非行など行動傷害もあり、うつ病かどうかは議論が分かれる。うつ病が最初に始まるのが思春期以降。無関心、無感情、集中力の減退、自殺企図などが見られる。

アパシー・シンドローム…中学高校時代には平均以上に優秀だった青年が、大学生くらいになってから特別な理由もないのにスランプ状態に陥る。親任せで来た「よい子」が初めて壁にぶつかり、失敗を恐れて行動を起こすことができなくなり無気力状態になること。軽度のうつ病が伴うこともある。

スーパーウーマン・シンドローム…会社では男と同等に仕事をし、家庭では良い母を演じ、頑張りすぎてしまうキャリア・ウーマン。完全な女性=スーパーウーマンを目指して無理をした結果、ある日突然、激しい疲労感や立ちくらみなどの不定愁訴を伴って、抑うつ状態に陥る。

サラリーマン・アパシー…学生のアパシー・シンドロームが会社に就職しても続くケース。気の進まない仕事、職場の人間関係などのごくささいなことに心理的負担を感じて、無気力になる。職場を離れるとふだんと変わらない生活を送れるため、趣味に逃避する傾向がある。

管理職症候群…中間管理職が上司と部下の板挟みになって職場不適応や抑うつ状態になること。サンドイッチ・シンドロームともいう。昇進や転勤をきっかけにしたうつ病も含む。

空の巣症候群…子供が成長して独り立ちしたとき、残された母親に起きる抑うつ状態。子供だけが生きがいで、良妻賢母型の専業主婦に多い。自分の役割の喪失から虚脱感に襲われ、アルコール依存症になることも。

燃えつき症候群…過大な理想に向かって突き進み、頑張りすぎたために、体力、精神力を消耗するが、その疲労を認めることができない。最初は倦怠感が強いが次第に無気力、被害妄想的になっていく。バーンアウト・シンドロームともいう。

老年期うつ病…四十五歳から六十五歳までの中高年、あるいは更年期に起きるものを初老期うつ病という。六十五歳以上が老年期うつ病。初老期のうつ病では不安焦燥が強く、妄想が出ることも。老年期になると、これに加えて一過性の痴呆状態、抑うつ性仮性痴呆や意識障害が出ることも。

<身体の病気との関わりが深い抑うつ症状>

仮面うつ病…うつ病でありながら、抑うつ症状以外の身体的な症状がメインになって出てくるケース。主な身体症状は睡眠障害、疲労感、頭痛、食欲減退、性欲減退、便秘など。内科医がこうした仮面にとらわれやすく、精神科医なら通常のうつ病と判断できるという見方もある。


こころの病気に用いる薬とは?

●抗うつ剤

<三環系抗うつ薬>

一般名:イミプラミン     主な製品名:トフラニール、イミドール、クリテミン
     アミトリプチリン          トリプタノール、ラントロン、アデプレス、ノーマルン
     クロミプラミン           アナフラニール
      トリミプラミン           スルモンチール
     ノルトリプチリン           ノリトレン
     デシプラミン            パートプラン
     メリトラセン             チメオール
     ロフェプラミン           アンプリット
     アモキサピン            アモキサン
     塩酸ドスレピン           プロチアデン

(主な副作用:口が渇く、便秘、目がチカチカする、排尿困難などの抗コリン作用)

 

<四環系抗うつ薬>

一般名:マプロチリン         主な製品名:ルジオミール、クロンモリン、マプレス
     ミアンセリン                   テトラミド
     マレイン酸セチプチリン           デシプール

    (主な副作用:抗コリン作用(三環系より少ない))

 

<SSRI>

   一般名:フルボキサミン        主な製品名:デプロメール、ルボックス

   (主な副作用:吐き気、嘔吐、下痢など)

 

<その他>

    一般名:スルピリド           主な製品名:ドグマチール、アビリット、ミラドール

(主な副作用:月経不順無月経など)

一般名:トラゾドン            主な製品名:レスリン、デジレル


●三環系・四環系抗うつ剤の副作用

<中枢神経系> めまい、立ちくらみ、頭痛、振戦、けいれん誘発
<自律神経系> 
口内乾燥、口渇、起立性低血圧症、疲労、倦怠、全身脱力感
<眼科系>   
 散瞳、眼調節障害、緑内障の憎悪
<心血管系>  
動悸、浮腫、頻脈、不整脈、房室ブロック
<消化器系>  
悪心、胸やけ、下痢、便秘、胃部不快感、嘔吐、腸管麻痺、舌炎、口内炎
<泌尿器系>  
尿閉、排尿困難、排尿障害
<皮膚科系>  
発疹、掻痒
<精神科系>  
不穏、軽躁、傾眠、唾気、不眠、焦燥感

副作用が出たときは

●口の渇きには、うがいやガムなどが効果的。
●便秘は下剤を使って早めに解消する。
●排尿障害が起きたときは早めに病院で処置を。
●ゆっくりした動作で立ちくらみを防ぐ。
●目のかすみは一時的な障害。


 ●抗不安薬

   <ベンゾジアゼピン誘導体>

一般名:クロルジアゼポキシド     主な製品名:コントール、バランス
     ジアゼパム                   セルシン、ホリゾン
     オキサゼパム                 ハイロング
      オキサゾラム                  セレナール 
     メダゼパム                   ノブリウム、レスミット
     クロキサゾラム                 セパゾン、エナデール
     ブロマゼパム                   レキソタン
     ロラゼパム                   ワイパックス
     クロラゼブ酸ニカリウム            メンドン
     フルジアゼパム                 エリスパン
     プラゼパム                   セダプラン
     メキサゾラム                  メレックス
     アルプラゾラム                  ソラナックス、コンスタン
     フルタゾパム                   コレミナール
     フルトプラゼパム                レスタス
     ロフラゼプ酸エチル              メイラックス

<チエノジアゼピン誘導体>

一般名:クロチアゼパム         主な製品名:リーゼ
     エチゾラム                     デパス

<アザピロン誘導体>

一般名:クエン酸タンドスピロン    主な製品名:セディール

<ジフェニルメタン誘導体>

一般名:ヒドロキシジン         主な商品名:アタラックス


●睡眠薬

<ベンゾジアゼピン系>

一般名:ニトラゼパム          主な商品名:ベンザリン、ネルボン
     フルラゼパム                 ダルメート、ベノジール
     エスタゾラム                    ユーロジン
      ニメタゼパム                  エリミン 
     ハロキサゾラム                ソメリン
     トリアゾラム                  ハルシオン
     フルニトラゼパム                ロヒプノール、サイレース
     ブロチゾラム                  レンドルミン
     塩酸リルマザホン               リスミー
     ロルメタゼパム                エバミール、ロラメット

<ジベンツアゼピン系>

一般名:ペルラピン           主な商品名:ヒプノジン

<非ベンゾジアゼピン系>

一般名:ゾピクロン            主な商品名:アモバン

     セミコハク酸ブドクダミド            リストミンS


抗精神病薬

一般名:クロルプロマジン       主な商品名:ウインタミン、コントミン
     チオリダジン                  メレリル
     レボメプロマジン               ヒルナミン、レボトミン


漢方薬

紫胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
抑肝散        (よくかんさん)
抑肝散加陳皮半夏(さいこさんかちんぴはんげ)
半夏厚朴湯     (はんげこうぼくとう)
紫胡桂枝乾姜湯  (さいこけいしかんきょうとう)


●薬を飲んでいるときの注意

□飲み始めの軽い眠気やふらつきは心配しすぎない。
□お酒と一緒に薬を飲まない。
□薬について不安があったり、飲むのが嫌なら率直に話す。
□薬を飲んで具合が悪くなった、効かないというときは医師に伝える。
□かけもち受診をするときは、病名と使用中の薬を伝える。
□症状が治まっても、勝手に薬を減らしたり、やめない。
□2〜3日分を一度に飲まない。
□副作用の心配よりも症状の改善が重要。
□飲む量を守らなければ薬の効果は得られない。
□のみ忘れたときは気がついた時点で飲む。
□良くなってからも、最低半年は薬を服用する。


こんなタイプの人が、うつ病になりやすい!

●まじめで仕事熱心、責任感や義務感が強い。
●道徳観が強く、義理がたい。
●完璧主義者・理想主義者。
●人に頼まれると「NO」と言えず、他人のことを優先させる。
●自分さえがまんすればいいと思ってしまう。
●神経質で几帳面。
●仕事を他人に任せられない。
●がんこで融通がきかない。
●自分の感情を表現せずにのみ込んでしまう。
●他人の評価を気にする。   


   精神科初診時に医師に伝えることは?

●現在の症状。
●いつから症状が現れてきたか。
●何かきっかけと思われるようなことはあるか。
●最近起こった大きな出来事や変化。
●仕事の内容と、仕事上のストレス。
●家族構成と家族との仲。
●ふだんどれくらいお酒を飲むか。
●他の病気にかかっているか。
●現在服用している薬。
●生まれ育った環境や学歴、どんな仕事に就いたか、仕事を変えたことがあるか。
●少しでも気になっている症状や、今までと違う点。
●自分では症状を伝えきれない場合は、家族が説明する。


     参考文献:「メンタルケアで楽になる」(C)宝島社
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